2021年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに、双子姉妹で同時合格を果たした時にも話題になった岩井千怜選手。プロ入り2年目となる今年、初優勝からの2週連続優勝という偉業を達成し、日本女子ゴルフ界の新星として再び注目を集めています。
そこで今回はゴルフ 女子世界ランキング79位、世界のトップ100入りを果たした岩井千怜選手のプロフィールや経歴、クラブセッティングについてまとめてみました。
岩井千怜(いわい ちさと)選手のプロフィールや経歴
- 生年月日:2002年7月5日
- 年齢:20歳
- 出身地:埼玉県川越市
- 身長:162cm
- 体重:59kg
- 血液型:A型
- 所属:Honda
- プロ転向:2021年
- 通算勝利:2勝(日本)
小学校時代
父親は公務員、母親は看護師という一般的な家庭に、双子の姉・明愛選手と共に生まれ育った岩井千怜選手。しかし父親は、娘が3歳の頃には二人の足の速さに気付き、「とんでもない子供たちを授かったかもしれない」と母親と話していたとのこと。小学校での持久走大会では6年間ぶっちぎりのワンツーフィニッシュだったといいます。小学1年生の時に父親のすすめで地域の陸上クラブに入部すると、夏は短距離、冬は長距離と走り込みを続けました。
岩井千怜選手とゴルフとの出会いは8歳の時、父親が「ゴルフの練習に行くけど一緒に行くか?」の一言から始まりました。岩井千怜選手姉妹は初体験のゴルフが楽しくて、大人用のクラブを1時間も握り続けていました。クリスマスの朝、サンタさんに「自分のゴルフクラブがほしい」とお願いした二人の枕元には小さなゴルフバッグが置かれていました。その日以降、岩井千怜選手姉妹は10キロ離れたリンクスゴルフクラブ(毛呂山町)に通うことになります。
コースデビューは小学2年生の夏で、スコアは岩井千怜選手は162、明愛選手は139でしたが、同練習場の永井哲二プロから指導を受け始めてからは二人ともみるみる上達。小学6年生の秋には、ヨネックスの試打会に参加し、岩井千怜選手姉妹が披露したショットをきっかけにモニター契約を交わします。
埼玉県川島町立川島中学校時代
岩井千怜選手姉妹が中学2年生の時、埼玉県ゴルフ協会からの推薦を受け、世界で活躍できるゴルファーを育成するTEAM KGA ジュニア(関東ゴルフ連盟)の選考会に見事合格します。ゴルフと平行に陸上競技も継続していた岩井千怜選手姉妹は、上半身を鍛えるために母校の小学校に交渉し、のぼり棒と鉄棒を無料で使わせてもらい筋力トレーニングに励みました。
中学時代はヨネックスジュニアゴルフチャンピオンシップと茨城県アマチュア女子オープンゴルフ選手権ジュニアの部で2連覇を達成し、また全国中学校ゴルフ選手権春季大会で優勝するなどの成績を収めています。
埼玉栄高等学校時代
岩井千怜選手姉妹は陸上競技でも将来有望視されていましたが、高校入学時には二人ともゴルフ一本に絞ることを決め、ゴルフの強豪・埼玉栄高等学校に進学します。同校在学中には、埼玉県女子アマチュアゴルフ選手権3連覇を達成する他、日神カップでの優勝やゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ優勝など数々のタイトルを手にしました。
現在は武蔵丘短期大学に在学中
高校卒業後は埼玉県にある武蔵丘短期大学健康スポーツ専攻へ進学。同校は体育会系部活動が盛んで、特に女子サッカー部からは多くのWEリーグ選手を輩出しています。
大学1年生の6月、コロナ禍で延期になっていたJLPGAプロテストが実施され、7アンダー9位タイで合格を果たしました。この時、姉・明愛選手も3位で同時合格となりました。その後、7月に大東建託・いい部屋ネットレディスでプロデビューを飾り、このシーズンはレギュラーツアー4試合、ステップアップツアー6試合に出場しました。2022年シーズンでは、8月にNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでJLPGAツアー初優勝を飾ると、その翌週に開催されたCATレディースゴルフトーナメント2022でも優勝し、2週連続優勝を達成します。初優勝からの2週連続VはJLPGA史上3人目のタイ記録となり、岩井千怜選手に注目が集まっています。
岩井千怜選手使用のクラブセッティング!
下記は、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント優勝時のクラブセッティングです。岩井千怜選手はジュニア時代からヨネックスのサポートを受けていて、プロ入りと同時に用具使用契約を結んでいます。そのため、パターとボール以外はヨネックスの製品を使用しています。
メーカー | 製品名 | シャフト | |
ドライバー | ヨネックス | EZONE GT425(9度) | レクシスカイザM |
フェアウェイウッド | ヨネックス | EZONE FS(3W,5W) | レクシスカイザM |
アイアン(6番) | ヨネックス | EZONE FS | レクシスカイザi |
アイアン(5番~PW) | ヨネックス | EZONE CB511フォージド | レクシスカイザi |
ウェッジ | ヨネックス | EZONE W501(50,54,58度) | NSプロ 950GH |
パター | オデッセイ | ホワイトホットOG #1WCS | |
ボール | ダンロップ | スリクソンZ-STAR XV |
まとめ
今回は期待の若手プロゴルファーである岩井千怜選手のプロフィールや経歴、クラブセッティングについてまとめてみました。兄弟や姉妹で同じ競技を始め、二人とも大成するというのはなかなかあることではないと思います。
ましてや双子となると、進学もプロテストも全て同時となり、岩井千怜選手姉妹を支えるご家族も気苦労をされたのではないでしょうか。岩井千怜選手の母親はプロテストの結果待ちをしている時、「受かるなら二人一緒に。片方だけが受かるくらいなら、二人とも落ちた方がいい。」と思っていたそうですよ。
今回、岩井千怜選手が2週連続優勝を果たし、姉・明愛選手より岩井千怜選手が一歩リードとなりましたが、双子の絆は唯一無二。これからも良きライバルとして、また良き理解者として、切磋琢磨しながら共に成長を続けていくことと思います。岩井千怜選手と姉・明愛選手姉妹の今後の活躍に注目です!