『水星の魔女』が他のガンダムシリーズと一線を画すのはなぜ?徹底解説

大人気のガンダムシリーズ、新しいシリーズが出るたびにファンの期待が高まります。SEEDやユニコーンなども記憶に新しいですが、今回はそんな中でこれまでのガンダムシリーズと一線を画す作品の水星の魔女 解説をやっていきたいと思います。

機動戦士ガンダム『水星の魔女』とは

『機動戦士ガンダム水星の魔女』は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』以来5年ぶりとなる新作アニメでSeason1が2022年10月2日から2023年1月8日まで、Season2が2023年4月9日から7月2日まで放送されました。「水星の魔女 全何話」で検索するとSeason1が全12話Season2が全12話の合計24話となっています。水星の魔女 解説なども多数ヒットすることからその人気もかなりのようですね。「思い切った作品」にするようにオーダーされただけあって、テレビシリーズ初となる女性主人公であったり主題歌も大人気のYOASOBIをタイアップしたりと力の入れ方がすごい印象の作品です。

これまでのガンダムシリーズと一線を画す理由

それではここからはこれまでのガンダムシリーズと一線を画す理由についてご紹介していきます。

ストーリー設定

水星の魔女 解説していく上でまず注目したいのは、ストーリーの設定です。ターゲットを一点に絞らずガンダム初心者でも入りやすいという視点ではないでしょうか。始まりから『ガンダム』ではなく『水星の魔女』というシンプルに面白い番組を作るという形で制作が進められたそうです。当初の全体のストーリーは従来のシリーズを踏襲したハード路線で執筆されていたそうですが、第1話の脚本が完成した辺りの会議で「物語を10代の若者たちがより身近に感じられる環境から始めたい」というアイデアが生まれ、学園を舞台とした物語が新たに制作されることになったそうです。

幅広い年齢層をターゲットにしている

担当スタッフが以前職場見学に来た中学生からの「ガンダムというだけで敷居が高く、自分たちに向けて作られた作品ではない」「ガンダムだったら作品は見ない」とする意見を受けたことから、物語のメインとなる若い世代の人間模様、そして大人たちのドラマを同時に描く二層構造にすることで全年齢が楽しめるように意識したそうです。その他、時間帯や内容の重さ、死亡シーンを敬遠する視聴者がいることも考慮しての見やすさも意識され、実際に物語が進むにしたがいシリーズ特有の戦いのなかで成長する少年少女の群像劇要素、複雑な親子関係などが描かれています。

これまでのシリーズと違う企業間競争

物語では企業がひとつのファクターになっています。これまでのシリーズではあまり見られなかった企業間競争が描かれており、今の時代を動かしているのが必ずしも国家ではないということ、世界の状況や国家間の戦争が実感しにくい中でも大人たちの対立関係があり、それを想像しやすい身近な世界として描かれています。学園ものであると同時に企業ものと称されており、主人公の周りが平和に見えるだけで戦争が根絶された世界ではないというふうに説明されています。

まとめ

これまでのガンダムシリーズとは違う印象を受ける『水星の魔女』、これまでのガンダムシリーズを見た人も見てこなかった人も楽しめる作風になっています。技術が進んだ現代社会では常にあるであろう「企業間競争」や少年少女の成長といった物語、一度見てみる価値は絶対にある作品と言えるでしょう。