鳥インフルエンザは人に感染するか?症状と症例(中国の最新情報)

「鳥インフルエンザって人に感染するか?」が気になっている方もいらっしゃるかもしれませんので、その症状と症例について、特に中国の最新情報をご紹介しますね。

鳥インフルエンザは人に感染するか?

鳥インフルエンザは人に感染するかについてですが、その前に鳥インフルエンザとはどういった病気なのかについて触れておきます。

 

 

鳥インフルエンザとは

A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症のことです。

鳥に感染するA型インフルエンザウイルスをまとめて鳥インフルエンザウイルスといいます。

 

 

A型インフルエンザウイルスは、ヒトを含むほ乳類や鳥類に広く分布し、中でも水きん、特にカモが起源と考えられています。

これらのウイルスが他の水きんや家きんや家畜、そしてヒトでのA型インフルエンザウイルスの供給源となっているわけです。

 

 
一番気になっているのは、
「鳥インフルエンザは人に感染するの?」
かと思いますが、実際どうなんでしょうか?

本来鳥インフルエンザウイルスは種の壁があるため、ヒトへは感染しないと考えられていました。

細胞の中に侵入するために用いる受容体が人と鳥では異なるためです。

しかし、世界的にみると現在までにいくつかの感染事例が報告されています。

鳥インフルエンザが人に感染した症例は?(中国の最新情報)

鳥インフルエンザが人に感染した主な症例はというと・・・

1959年 アメリカ 1名(うち死亡者ゼロ)
1997年 香港  18名(うち6名)
2003年 オランダ 89名(うち死亡者1名)
<参考>WHOに報告された人の高病原性鳥インフルエンザA感染症例数

さらに、中国では2013年3月に、上海などで3人が感染しうち2人が死亡したH7N9亜型鳥インフルエンザウイルスが猛威をいまだに奮っています。

 

 
ご存知かもしれませんが、中国では、これほどの多くの鳥インフルエンザの人に感染する症例が報告されています。

2016年12月 感染者報告数 106例 うち死亡 20人
2017年1月 感染者報告数 192例 うち死亡 79人
   2月 感染者報告数 160例 うち死亡 61人
   3月 感染者報告数  96例 うち死亡 47人
   4月 感染者報告数  81例 うち死亡 24人
   5月 感染者報告数  72例 うち死亡 37人
   6月 感染者報告数  35例 うち死亡 13人
   7月 感染者報告数  2例 うち死亡  2人
   8月 感染者報告数  5例 うち死亡  5人
<参考>http://www.cas.go.jp/jp/influenza/

 

 
だいぶ減ったとはいえ、まだまだ余談は許しません。
 

 
また現時点でヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていませんが、中国に行かれる方は十分に注意が必要です。

ところで、鳥インフルエンザが人に感染した場合どのような症状になるかご存知でしょうか?

鳥インフルエンザが人に感染した場合の症状は?

鳥インフルエンザが人に感染した場合の症状は

一般的には、
・突然の高熱
・咳などの呼吸器症状の他、
・全身倦怠感、
・筋肉痛などの全身症状
を伴います。

 

 
ほとんど疾患名を付けられないほどの軽症例、通常のインフルエンザ様症状、そして重篤な肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全などにより、急激に悪化して死に至るものまで様々です。
出展:http://idsc.nih.go.jp/disease/

 

 
潜伏期は3~7日と考えられています。

症状は、おわかりの通り、通常のインフルエンザとよく似ていますが、鳥インフルエンザでは、急速な呼吸不全や全身症状の悪化、多臓器不全の合併症を起こして死に至ってしまったという症例がありますので、注意が必要です。
 

 

では、鳥インフルエンザに感染しないためにはどんな対策をすればいいのでしょうか?

鳥インフルエンザへの対策は?

鳥インフルエンザに感染しないためにはどんな対策を考える上で、鳥インフルエンザの感染源をおさらいしておきましょう。
 

 
実は、現時点において感染源は不明ですが、鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれに感染すると考えられています。

・休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力、免疫力をつける。
・手指等の衛生保持に心掛ける。
・咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
・温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
・高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。

 

 
さらに、
・生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
・死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
・鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
・手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
・外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
<参考>在中華人民共和国日本国大使館情報
 
中国に行かれる方は、コチラからマスクの常備をお忘れなく。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 
あとは、中国など発生地域からの帰国したときに、帰国時に発熱、咳、のどの痛みなどの症状がある場合には、検疫所の健康相談室に必ず相談してください。

また、帰国後10日以内にこれらの症状が出た場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診するようにしてください。

 

 

ただの風邪だろうとおもう気持ちがパンデミック(世界的大流行)を引き起こします。
 

 

私も中国に滞在経験がありますので、わかりますが、結構鳥を食べる機会は多くあります。

どんな衛生管理のもと、調理されているか分かりません。

 

 
まずは自己防衛の意識を持つことが大切かと思います。
そして、少しでも変だなと思ったら、医療機関に相談するようにしてくださいね。

 

 

最後まで読んでいただきまして有難うございました